どんぶり勘定になっていませんか?(部門別管理の重要性)
森を見て木を見ず?
毎月の経営状況をどういった資料で把握していますか?試算表でしょうか?その試算表を見て事業上の問題点は浮かび上がってきますか?
会社の規模が大きくなると、取り扱う商品を増やしたり、新店舗を出したり、新規事業を立ち上げたりと様々な変化があると思います。
それにもかかわらず、経営者は事業規模がまだシンプルだったときと同じ形式の試算表しか見ていないケースがあります。事業全体が合算された試算表をぼんやり眺めても何も課題は発見できません。
意味のある損益管理へ
全体の数字はとても大事です。しかし、自社の問題点を把握しようと思えば、商品別、店舗別、事業別など、意味のある形でブレークダウンされた損益をみることが必須です。
さらに損益の中でも、例えば売上についていえば、売上単価×販売数量に分解できます。
例えば飲食店で多店舗展開しているようなケースでは、店舗別の損益計算書を作るとともに売上については客単価×客数のデータを収集すれば、経営者は各店舗の事態をより踏み込んで把握することができます。
会計の数字を単なる集計結果ととらえず、経営者に役立つ情報は何であるか?と意識して数字を分解し、問題点の把握に努めることがポイントです。
管理資料の作成とデータ収集にかかるコスト面と経営管理上のメリットの比較をする必要がありますが、このような観点は持っていただきたいと思います。
まとめ
今回は自社の財務状況の課題を正確に把握し、その改善策を考えていただくためのヒントを何点か記載しました。
細かい数式などを載せていますが、ざっくりと言わんとしていることを感じとっていただければ充分です。
財務改善のヒント
- 赤字転落ポイントを把握しよう
- 資金増減の理由を説明できるようにしましょう
- 自己資本比率を軽視しない
- どんぶり勘定を卒業し、意味のある損益管理を行う
自社に当てはめた場合の細かな検討は会計専門家の力を借りて、財務基盤を強固にしてください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。